お寺や墓地、お仏壇へのお供えによく使われる樒(しきみ)という植物をご存じですか?
創価学会でも、しきみをお供えする習慣がありますね。
今回は、しきみの「なぜ?」に迫っていきたいと思います。
なぜ「しきみ」というの?
樒は、シキミ科シキミ属の植物。
光沢のある緑の葉が美しい常緑樹です。
しきび、おしきみ、おしきび呼び方はいろいろあります。
仏壇に飾られるしきみは種を植えてから約2-3年生育したものを使っております。
しきみは、猛毒をもつことから「悪しき実」と呼ばれ、「あしきみ」の「あ」が取れて、「しきみ」と呼ばれるようになったと言われています。
独特の香りを持ち、樹皮や葉からは線香や抹香が作られることもあります。
樒は、別名「仏前草」と呼ばれたり、「仏」の「木」という意味で「梻」という字も使われているように、宗派を問わず日本の仏教とつながりの深い植物です。
その毒性と匂いから、土葬の時代、魔除けや死臭を打ち消すため、また野生動物などを遠ざけて墓を守るために植えられたようです。
なぜしきみをお供えするの?
日本では白檀の代わりに使用
しきみが いつ頃から 仏前に使われるようになったのはというのは諸説ありますが鑑真の頃 (9世紀) や空海の頃(9世紀)と言われています。
日本ではインドのように白檀が自生しておりません。そのため、しきみを白檀の代わりの香木として使用するようになりました。
そのような歴史を鑑みて、日蓮大聖人御在世当時から仏前にはお供え物とともに、しきみも飾られていたのではないでしょうか。
なお、しきみは創価学会だけではなく他宗も色花とともにお供えすることもあります。
御書にも記されている
実は、創価学会の御書にはしきみをお供えすることに関する御文があります。
「一生成仏抄」 (御書383ページ) の中に、
「仏の名を唱へ経巻をよみ華をちらし香をひねるまでも皆我が一念に納めたる功徳善根なり」とあります。
華をちらしというのは蓮の花を指すかもしれませんが、この表現は仏典に基づくもので推測ではありますが実際は樒だったのではないでしょうか。
しかし、これらは”例え”であり、日蓮大聖人はほんの小さなことでも御本尊への感謝の心を形に現すことや地道な学会活動は一切が功徳・善根を積む修行なのであると確信することではないでしょうか。
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まとめ
このような背景から、生のしきみをお供えする習慣がありますが、
現在では、生のしきみのかわりに造花を使う方も増えてきました。
特に夏は生のしきみが傷みやすいため、冬は生のしきみ、夏は造花しきみと使い分ける方もいます。
造花について批判的な人もいらっしゃいますが、海外では樒が育たない地域もあり、シキミ以外の植物をお供えするメンバーもいます。
また、過疎化や高齢化で近くにしきみを買う場所が無いや、なかなか外出できない場合はどうしたらよいでしょうか
大事なのは”心”ではないでしょうか。
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